徳島唐木仏壇とは
現在、徳島唐木仏壇は、全国第1位の産地を誇っています。
■唐木仏壇とは
わが国で仏壇をまつるようになったのは、今から遠く遡ること一千年以上も前、天武天皇の時代にそのルーツを見ることができます。有名な法隆寺の玉虫の厨子は最古の仏壇としてよく知られています。
仏壇が一般の民衆に広まるのは、それからかなり後のことです。室町時代になると浄土真宗の蓮如上人が各家庭に仏壇をまつるよう説いたため、まず浄土真宗の門徒の間に仏壇がひろまりました。これが金仏壇のはじまりです。さらに江戸時代に入ると檀家制度の定着により、浄土真宗系以外の宗派にも仏壇が広まります。
明治時代に入り浄土真宗系以外の宗派で、各宗派の持ち味を出そうと作られたのが唐木仏壇です。唐木仏壇は金仏壇と違って金箔などの豪華な装飾があまりなく、その代わりに木目の美しさが生かされているのが特徴です。黒檀・紫檀・鉄刀木などの唐木のほか屋久杉・桑・欅・桜などの素材も使われます。
現在、徳島・静岡・会津などの産地で生産されています。
■唐木とは
高級家具、細工物などに賞用されている木材につけられたグループ名で、黒檀・紫檀・鉄刀木などのことをいいます。
唐木という名は、かつてこの木材が輸入されはじめた時期、東南アジアから中国人の手を経て取引されていたり、中国の工芸品に多く利用されていたことから、つけられたものと思われます。
■唐木仏壇に使われる銘木
唐木仏壇は、黒檀・紫檀・鉄刀木などの外国から輸入されたいわゆる唐木を用いて作りますが、屋久杉・桑・欅などの銘木といわれる和木を用いて製造する仏壇もあります。
●格調が高い
●強度が大きく耐久性に優れている
●虫などに冒されにくい
●乾燥性がよい
●木質が緻密で木目が美しい
●時を経るうちに気品が高まる
などの条件をみたす必要があります。
黒檀
[こくたん]
【産地:インドネシア】
黒檀という場合、実際には本黒檀、縞黒檀、青黒檀などがあり、本黒檀は本来インド・スリランカで産出される漆黒の材料をさす。現在の産出量は極めて少ない。これに対して、縞黒檀は現代の代表的な黒檀であり、仏壇で使われる黒檀もこれである。
戦前から今日までインドネシアのスラウェシ島で産出されるものが最も有名である。
紫檀
[したん]
【産地:ラオス、タイ、ベトナムなど】
黒檀と同格の銘木である。紫檀は正倉院御物にある唐木細工の中で最も多く見られるものであり、古くから珍重されてきた。かつて紫檀の呼称が混乱していたことがあり、現在でも仏壇店で本紫檀、手違紫檀、パーロッサなどがすべて紫檀として扱われている状況も存在している。現在では大木は少ない。
鉄刀木
[たがやさん]
【産地:東南アジア、アフリカ、中米、西インド諸島など】
造林によってアフリカでも産出される。鉄刀木は比較的容易に造林できるので、明治時代には台湾で植えられている。鉄刀木をどうして「たがやさん」と読ませるのかははっきりしていまい。辺材は単黄白色で、心材は紫黒色、黒褐色である。辺材と心材の色の差は明瞭。
■各部名称

徳島県唐木仏壇協同組合連合会